雨の日の広がる髪に
梅雨シーズンになると、朝しっかりセットしても湿気で広がったり、うねったりと髪の毛の悩みは尽きません。こういったときは、髪がまとまらない原因を踏まえて適切なヘアケアを実践することが大切。そこで、雨で湿度が高い時期におすすめのヘアケアの方法と、スタイリングのコツをご紹介します。
湿気で髪が広がってしまう原因
髪の毛が傷んでいる
髪の毛はケラチンというタンパク質におおわれ、内側の水分やタンパク質を保っています。髪の毛の表面にあるキューティクル(細胞膜)は、カラーやパーマ、紫外線などによってダメージを受けるとはがれやすくなり、髪内部の水分が失われます。この キューティクルの傷みによる乾燥が、髪の毛が広がりやすくなる原因のひとつです。
また、キューティクルの傷みからくる乾燥によって、髪の毛が水分を吸収しやすくなります。そのため、湿気が多い日は、キューティクルの隙間から水分が入り込み、髪の毛が膨張しやすくなります。
髪の毛が細く柔らかい・くせ毛
髪質によって、水分を吸収しやすい髪とそうでない髪にわけられます。 髪質が細くて柔らかい、もしくはくせ毛の人は、髪の毛が水分を吸収しやすいので、ボサボサになりやすいです。 くせ毛は、髪の毛のなかにあるタンパク質が不均等にならんでいます。髪の毛内部に栄養の偏りがあるため、足りていない部分が水分を吸収し、さらにうねりやすくなります。
湿気で髪の毛が広がる時の対策
髪の毛の内部を補修する
髪の毛が水分を吸ってまとまらなくなるのは、ダメージによってできた内部の空洞が原因です。そのため、 シャンプーやトリートメントをつかって内部補修をし、髪の毛をダメージから回復させましょう 。十分に浸透させてから洗い流すと、より高い効果が期待できます。
ヘアオイルはドライヤー前とお出掛け前に
ヘアオイルには、ドライヤーによる摩擦や熱のダメージから髪を守る効果があります。タオルドライ後の少し濡れた状態の髪につけると効果的。また、ヘアオイルには髪を保湿し、パサつきや広がりを抑えてくれるというメリットもあります。湿度が高い日は、朝のお出掛け前につけるといいでしょう。
ドライヤーで髪の毛をしっかり乾かす
ドライヤーで髪の毛を乾かすときは、余分な水分が残らないようにしましょう。 自然乾燥をすると髪の毛が傷む原因になるので、洗った後は必ずドライヤーでしっかりと乾かしてください。 また、髪の毛を乾かしながら形を整えることで、髪型を固定できます。
ワックスやスプレーでコーティングする
髪の毛がボサボサになるときの対策として、ワックスとスプレーがおすすめです。水分を余分に吸収しないように、ワックスやスプレーで髪の毛の表面をコーティングします。トリートメントをつかって内部補修する対処法は、根本的な原因を改善する方法ではありますが、即効性は高くありません。 応急処置として対策を取りたいときは、ワックスやスプレーをつかってみてください。
広がる部分の髪の毛をカットする
髪の毛のボサボサが気になるときは、傷んでいる部分の髪の毛をカットしてみましょう。髪の毛はケラチンタンパク質の繊維が集まってできているので、一度傷んでしまうと自己再生できません。傷みを改善するためには、シャンプーやトリートメントなどのケアが必要です。 ダメージを受けた髪の毛はボサボサの原因になるので、傷んでいる部分をカットすることで髪型がまとまりやすくなるでしょう。